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YUKIO OGIHARA ARCHITECT & SHOU ASSOCIATES

GALLERY-H30

月の木発電所(太陽光発電&エネファームのW発電の家)
所在地 千葉市中央区
用途 住宅
構造・階数 木造2F
設計 翔建築設計
工事監理 翔建築設計
撮影 写真家 中川 敦玲
建築主からの発電データー公開
W発電実データー
売電料金とガス・電力の差額比較表。4〜11月に利益がでています。
月の木貝塚近くの敷地にある。縄文人は自然を大切にし、そこから生きる術を学び、自然な風と太陽の光を浴び、その糧を得ていた。
現代人はその自然のありがたさを忘れ自然の脅威を忘れていた。

今、自然に謙虚に向かい合う姿勢が再度求められている。

そんな環境の中、自然を愛する建築主はできる限り、エネルギーを生み出す努力をした。太陽光発電とエネファームの組合せのW発電をすることが、その答えである。

設計では、できる限り、「夏を旨とし」の風土の作り方を優先し、エネルギーを極力使用しないことを念頭にした。
1)南側の軒を深くし、夏場の日光を遮断する。サッシは全て複層とし、西面窓はLow-Eガラスを使用。(直射光の制御)
2)南の庇を深くすることにより雨天時での通風も可能とする。(自然通風の確保)
3)昨今は住居侵入も多発しているので防犯対策として、1階窓は複層の防犯ガラスとした。また、侵入犯の隠れ場所になり、道路より死角をつくる塀を止め、建築そのものを防犯とする。
4)W発電の補助として夏用の排気用換気ファンの設置(これを夏場に回すだけで、2階天井近くの高熱空気を排気し、1階の吸気口より地面に冷やされた空気が流入する。(特に夏場の夜には涼しく寝られる)冬用としては2階天井にある高温の空気を1階床下に循環させて1階の床下も温める換気ファンを設置した。
4)断熱性を高めるために隙間のない現場発泡ウレタンを採用し、壁面内・天井内に隙間なく重点した。
5)W発電はTVやモニターを通して、発電量を知るのだが、道路を往来する人々にも、W発電の理解や普及を目的に道路に面した壁に太陽光発電量+エネファーム発電量を電光掲示板で表示している。この費用を捻出した建築主に脱帽する。
6)照明器具は、ここ数年で飛躍的に普及しつつあるLED器具を出来るだけ使用し、消費電力を少なくしている。

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今後、その発電の結果を建築主より報告を受けるので、ここに随時掲載したい。1年経過のエネルギーの変遷が楽しみだ!

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クリーンエネルギー(クリエネ)
太陽光発電:片流れ屋根にして、南側に傾け、発電効率を高めている。耐用年数が過ぎて撤去する時期が必ず来るが、屋根を瓦棒葺として、瓦棒のところに取付る方法を採用し、撤去しても瓦棒の上から板金を被せれば元通りの屋根に。発電はクリーンだ。

エネファーム発電:ガスの水素と空気の酸素で化学反応を起こし、発電する。発電時に熱が発生するので、その熱で給湯として利用する。逆に言えばお湯を使えば発電もするということ。一日に使う量を学習し、必要な量だけ貯湯する。そして、日中発電するのだ。お湯をふんだんに使えるので、洗面だけでなく洗濯機にも、1階ガレージの手洗い、トイレの手洗いでもお湯を使っているのだ。

W発電で余った日中のエネルギーを売電することになる。




外観1
左が玄関。正面はインナーガレージ。右が発電量を表示する電光掲示板。




1階ガレージ
ここで車の整備もする。奥がスキップフロアーのキッチン。窓は内部だが、複層ガラスにしている。




DK
食事しながら、好きな愛車を眺めるスペース。ここからはパーキングと2階のリビングを眺めることが出来る。




L
吹抜けが1階DKに光を入れる。左が窓。
右手はオーナーの司令室…(^^ゞ。
(眺めが良い場所)




L
左が1階からの螺旋階段。奧の下部はDK。上部の障子が寝室。




L
ロフト窓より眺める。梁は将来、増床する場合のもの。床の荷重も織り込み済み。




個室
階段を収納に設計した。上がロフト




ロフト
右の窓から屋根に出られる。太陽光発電ではメンテナンスのための屋根までの移動は重要なポイントである。これが出来ていない太陽光発電の設計者は多い筈。




螺旋階段
1階パーキングからDKへ。そしてリビングへ。そして個室へ




お風呂など
お風呂はミストを浴びながらTVを見たり、スピーカーがついていて、iPodで音楽を楽しめる。長居しそうなお風呂になっている。お湯をふんだんに使えるシステムだから、お風呂好きにはお薦めである。・・・癒されます!

YUKIO OGIHARA ARCHITECT & SHOU ASSOCIATES

知識本編:「いい家づくりのQ&A100」        実用本編:「家づくり履歴アルバム」


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