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■ 徒然なるままに
ある職人さんから学んだこと
だいぶ昔の話しになりますが、仕事も終わり数人の職人さんと飲みに行った時の話し。いつも現場で物静かに黙々と仕事をしている職人さん。当時わたしよりは五つ程年上だったと思う。その職人さん飲むと、これが人が変わったように快活に喋るのだ。わたしも程よく酒が廻りはじめていつもの如く布団が恋しくなったちょうどその時、彼が急に話題を変えて言った。
「あれだよね。」
「え!あれって何、え!」
「なんか不思議に思うんだよね。」
「何が?」
「うん!そう!・・・・不思議だよなぁ!」
「何が不思議なんですか?」
「何って、何故地球は丸いのに人は落ちないのかな?って事。」
「・・・・・・。」
わたしは半分夢心地の中で聞いていた。するといつも自身満々に仕事をしている年配の職人さんが答えた。
「何言ってるのよ!そんなの簡単じゃないの」大分酒は廻っているようだ。
「こんなちっちゃい丸を想像してるから駄目なんだよ。地球はもっと大きいだろう!こう考えてみな!道が少し丸くなってるとするよ、そこに人間が立っても倒れない位の少しの丸い道だ!そこを少し歩っても倒れないよね。それを繰り返しいけばいずれは地球の裏側に着く。気がついた時には逆さまだけど落ちてない。こう言う事だ!」
「へー!そうか!そうか!」
わたしの頭の中には万有引力が頭に浮かんではいるのだが、そこにはそれを言わせない程の迫力があった。物質は重量に比例して引合う。われわれの感覚的に知りうる重量では微少の引力だけど万有引力があるから落ちないなんて、その場で何の意味があるのか?わたしが学んできたものは何だったのか?
全然実感のない。無感覚の理論では無いか。
わたしの頭の中にはこれと同時に「永遠に辿り着かない矢」の話しを思い浮かべた。リンゴに矢を放ち、撃った者とリンゴの中間点に矢は必ず辿り着く、その地点からリンゴまでの中間点に次ぎは辿り着く、次ぎも中間点に、次の中間点に・・・・と永遠と中間点が存在する。すると矢は永遠とリンゴには辿り着くことがない」なんて話しを思い出した。この現実は矢がリンゴに突き刺さるのは誰でも感覚的に知っている。わたしはその時、静かに感じた。「感覚的なるものよ!お前こそ、建築そのものではないのか!」

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