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■ 徒然なるままに
住宅建築と日本建築のこころ

日本に生まれ日本で育まれた日本建築のこころと現代住宅。
 「住宅建築と日本建築のこころ」などと、大それたタイトルを付けてしまって大丈夫かと心配するのは後にして、大上段に構えて進んでいきましょう。

 建築はある機能の為につくる器でありますが、たとえばあなたが広い野原を歩いているとします。そこえ突然の夕立が降りだします。あなたは一目散に走り出し大きな木の下にたどり着いて、ホッと一息。
今あなたが居る場所はあなたにとって雨を避ける為の機能と,、木の下の空間との関係が成立しました。これはどういう関係なのでしょうか。これは他の動物もする行動ですが、他の動物はこの空間の意味を理解していません。
このあいまいな空間、何と素敵な空間でしょう。多少雨が掛かり風が入り自然の中に溶け込み、自分とその大樹とのやすらぎの関係。日本の建築は正に雨宿り建築が本筋で在ったと思うのです。日本人は庇を大きく跳ねだし、雨露を凌ぎ、風を通し、自然と一体となる。そんな建築を生み出しました。これはまさしく大樹の下の雨宿りとそれほど変わらないではないですか。
そうです。素晴らしい日本人は戦前まで、この自然に近い日本建築を建ててきたのです。それは自然を大切にして自然と一体となることを夢見て。

 戦後、日本建築大きく変わりました。アメリカ型の消費社会の到来です。建築は商品として扱われるようになり消費されていきます。地元の大工が形成していった街並は、いとも簡単に崩壊していきました。虫食い状態に商品建築が建ち、新興住宅街では全て商品建築が建並び、息使いの聞こえない街並が生産されていきました。あの大樹の下の空間は何処に消えてしまったのでしょう。
もう一度自分を見詰めて下さい。もう一度自分を取り戻して下さい。もう一度大樹を見つめて欲しいのです。

家を造る時、みなさんいろいろな考えがお有りでしょけど、例えば居間はどのようなイメージがありますか?フローリングでテレビがあって、暖炉があって、少し気に入った絵を飾って、勿論ソファーもあって、振り返るとダイニングテーブルに花が飾ってある。そんなイメージですか?
それはそれでいいのですが、もう少し考えてみましょう。居間は何をするところなのでしょう?家族が団欒するところ?団欒だと、どのように団欒しましょう。それぞれの家族によって団欒の形は違いますね。団欒は家族みんなに声をかけて、さあ!団欒しよう。なんて言わないですよね。居間はみんなが自然に集まる場所でないといけない訳です。公園と同じように自然と行きたくなる公園在りますよね。そのように造らないといけないのです。
 ではどのように造りましょう?公園のようにみんなが集まり易い環境は作れますが、公園と違うのは私的な居間であると言う点です。そこにはその家族の集まりやすい何かあるはずです。この何かを捜す事から始めないと居間は造れません。居間のイメージが先にあって、そこに家族を当てはめるのではなく、家族の集まる何かを捜して、それを元に、 みんなが団欒出来る空間を造る。これが結果としてその家族の居間と言われているものになる訳です。先に居間があるのでなく結果として居間と呼ばれる訳です。これは家の全てに言える事なのです。

玄関について考えてみましょう。
みなさんは玄関のイメージをどのようにお持ちでしょうか?玄関は家の出入口?靴を脱ぐ場所?お客と立ち話しをする場所?などいろいろあろうかと思いますが、ここでちょっと遊んでみましょう。まずは「玄関は家の出入口」の玄関を取り除いて下さい。「家の出入口」となりましたね。ハイ!ここで先入感を捨てる為に一呼吸。いいですか?先入感捨てられました?では改めて次の言葉を見てください。「家の出入口」。

「家の出入口」この言葉は出入口が1つとは書いてませんね。2つかも又は、4つかもしれませんね。「家に4つの入口」を持つ建築となりますね。家に4つの入口の家はなんだか楽しそうですね。お父さんがこっそり帰ってくる入口、おかあさんがこっそり出かける入口、おばあさんがお友達を迎える入口、愛猫の入口なんてどうですか?現実的では無いかもしれませんが何か新しい家族像が見えてきそうですね。このように先入感を捨ててもう一度家族を見つめる事が楽しい我が家に繋がる可能性があるのです。

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